【「東北!見て!聞いて!食べるツアー」を終えて感じる事】
東北の空は青かった。
だから、その下に広がる様々な無残な姿がまるで作り物のようにも感じる...
こんなことがあるわけがない、という光景が今も被災地の日常ににたくさんある。
そんな中で人々は暮している。
陸前高田に行ってみた。
ガイドの青年があの草むらの先が、僕の家でしたと指差す方向には草原と山しか見えない
振り返るとそこは市民体育館の裏側。
天井から落ちてきた1mはあるだろうコンクリートの塊が散乱したまんまだ。
市民体育館の裏側から海のほうまで見通せてしまうのがつらいといっていた。
陸前高田市役所で戸羽市長とお会いできる時間が持てた。
戸羽市長も今のこの状態を震災遺構として残すという意見もあるが、遺族の気持ちを考えると
残すには忍びない。
また、なぜ復興が進まないのかとお話ししていただいた後、
来には陸前高田を障がい者が自由に外に出歩いて健常者の方と一緒に住める町にしてゆきたい、
又復興まではまだまだ時間がかかるが、どうかこの東北を、陸前高田忘れないでほしいと
熱く語ったくださった。
鎌倉市長からのお手紙とお土産もお渡しして
0月14日には鎌倉の鎌人市場にも高田の夢ちゃんも来てくれ
戸羽市長にも是非鎌倉で講演会も来てくださるようお願いいたした。
日にちが決まり次第またお知らせしますが、
東北に行けない方はぜひこの機会にお聞きいただけたらと思う。
そして次の日は大槌だ、これもまた凄絶な風景ばかり、ガイドの方が市役所で黙とうした後、
彼のフィアンセがここで津波の被害にあわれ、今も見つかっていないと言っていた
彼の口からは「どうかあなたのそばにいる家族を大切にしてください。」と…照りつける日差しの中、涙が止まらなかった。
大槌は人口の割に行方不明の方の数が圧当的に多い…
神社の神輿の魂入れを見守ってっていた長老が堤防なんていらないんだ、あんなものあるからみんな逃げないんだ「」といっていた。・
でも暗い話ばかりではないんです。
ひっこリひょうたん島のモデルになった島に観音様が収められているが、あの津波にも流されることなくなんと無事だった。
とガイドの青年が笑顔で話してくれた。
そういえばおらが大槌復興食堂の前の小鎚神社も、前の住宅は全壊だが神社の鳥居の前で止まったし、
またその日大槌は火災にも襲われたがそれも鳥居まで止められたとのこと。
大槌を守る2つの神様に、これからも大槌をずーっと見守ってほしいと祈った。
午後からは映画「おりてゆく生き方」、ここで印象に残った言葉は「改革は、遠いところ、小さなところ、そして弱いところから~」
本当にそうだ。
今は点でしかないが続けていけば線になり、いつの日か面になっていくだろう。
そしてそのためには批判ではなく、実行のための議論、実行のための道筋が必要だ。
又大槌碇川町長にもお会いでき
大槌の若者離れについてお話ししていただいた。
被災地にも共通する問題として若者の流出があげられる。
若者が誇れる故郷にしてゆくのが、長に課せられた大きな目標でもある。
ボランチィアの作業もしないツアーだがその分しっかり今の現状を見て、
現地の方とお話し聞けて、美味し物をいただいた。
この貴重な次の活動に生かしてゆきたいとおもうし、生かしていけると確信したツアーだ!
復興はあの空のかなたにある。今はまだ見えない。
そのために東北の方は皆同じことを言う。
私達を忘れないでください。
忘れないよ。同じ日本のことだから!!